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親は宿題を手伝っていいですか?

アトリエマッチばこの生徒は宿題も含め、この夏たくさん絵を描きました。この夏休みの頑張りが今後の自信となって、もっともっとこれから凄い作品を作るのではないかとワクワクしています。

さて、夏休みの宿題がまだ終わってないお子様もいるのではないでしょうか?今回は絵に限ってのお話しですが、お子様の宿題を手伝っていいかを私なりの考えでお話しさせていただきます。皆さんそれぞれの意見、考えがありますので、あくまでも大塚の考えです。そこを踏まえてお読み下さい。

 


親が子供の宿題を手伝ってもいいかは、人それぞれ。


このテーマでアンケートをとると、手伝ってもいいという人と、子供の力だけでやるべきという人が半々ぐらいで、どちらにも、それぞれの考えや意見があるので正解は出せません。絵の場合でいうと、親が手伝うとはどこまでが手伝いに入るのか、資料集めはOK!アイデアを考えてあげるOK?下描きは自分でやってね、じゃあ、どうしても描きたいのにバランスが変で悩んでいる、レタリングの文字が難しい 少し手伝ってあげたいな でもこれは手出しだからNG?とどこまでが手伝いなのかわかりません。

学校の先生も絵の専門家も決まった答えはなくて、例え「あっ、これは親が手伝ったかもしれない!!」と思ってもその証拠があるわけでもなく、本当に子供が全部描いたということもあるので断言は出来ません。


大切なのは、評価を気にすることじゃなくて、本人の気持ち


絵ほど曖昧な評価はないと思っています。絵は感性で好き嫌いがあるし、美術やアートに興味がある人、全く興味がない人もいます。なので、その絵を見た先生や審査員の評価を気にしたり、ビクビクするよりも、その1枚の絵でどれだけ頑張れたか、どれだけ納得して自信がついたか本人の満足度で決めたらいいと思うのです。

普段仕事でなかなか時間がとれないお父さんが、一緒に昆虫の絵を描こう!と言ってくれたとします。それが何かの応募作品だったとしても、私はその子にとってその時間のほうが大切に思えるのです。お父さんと一緒に描いたという思い出が、これは親の手が加わっているからと却下されても、本人にとったらそんなことより もっと大切なものを得たような気がします。

心配なら応募欄に「※お父さんと一緒にかきました」と素直に注意書きをしてもいいです。

もしも一緒に描いた絵が賞に入ったとしても、後ろめたく思うことは全くありません。お父さんと一緒にとった賞だと思えばいいのです。

絵が苦手な子は絵の宿題があるというのは、恐怖なんです。男の子だろうが、高学年であろうが、大きな白い1枚の紙を目の前にして、泣いてしまう子を私は何人も見てきています。本当にかわいそうだなと思います。なのに宿題だから手伝えない!自分で頑張るしかないよ!では、来年再来年はどうなってしまうのか。私は、そんな時は手伝います。評価なんてどうだっていい、全然描けなかった子がどうして今年は描けるのか?これは手伝ってもらったな・・・と思われても全然構いません。この1枚をしっかり仕上げたら来年は自分の力でできるようになるからです。


手伝ってほしくない子もいます


絵に自信がある子、絵が好きな子は全部自分で描きたい!描ける!と自分で頑張れます。「あ~、もう少し丁寧に塗ってほしいな」 「この線もう少しまっすぐ描いて欲しい」と思っても、そこは意見をチラッと言ってみるだけで、子供が全部思うように描いたらいいのです。手出し無用!!


でも、このタイプは手伝い禁止!


絶対に手伝わないでほしいこともあります。それは、やる気がない、遊びたい、締め切りが明日なのにやろうともしないなど、そもそも頑張る気持ちがないのに親任せで、仕方ないなぁ~と親が手伝ってしまうことです。これは、全く意味がありません。来年も親が手伝ってくれるからいいやと、甘えてしまいます。


もし、手伝ったことがバレたら?


テストでカンニングしているわけではありません。正直に手伝ってもらったと言えばいいのです。絵画教室に通って描きました、お母さんに教えてもらいましたと言っても構いません。評価が下がるのは、いいかげんに仕上げた、途中の作品、期限が守れなかったものです。しっかり描いた1枚の絵は手伝ったとしても、頑張りは認めてもらえます。ただし一緒に頑張ったことが前提で、宿題代行に頼んだ、親が全部やったなどはもちろんいけませんよ。


さいごに

いろいろなタイプの子供がいます。絵に正解や間違えはありません。だから人の評価なんて気にしなくていいです。お子様が手伝ったことで自信がついてくれるなら、手伝いは正解だし、自分で描けるから大丈夫と思えば全部自分で描かせてあげて下さい。

教室には得意な子も苦手な子も通っています。私はみんな頑張っていることを知っています。手伝ってもらっても大丈夫! 全部自分で出来たら本当に凄い!手伝うか手伝わないかは、お子様自身が決めていいと思います。