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絵を習って良いこと(一例)

今から1年前「アトリエマッチばこ」を開講するにあたり、どうやってこの教室のことを知ってもらおうかと考えていました。チラシ配りをしたり、ご近所の皆さんに直接挨拶に行き、教室のことを知ってもらおうとしました。そして、運良く6名の小学生の子に夏休みの宿題ポスターを指導できることになりました。

その時の記事がこちらです。

絵画教室なんて縁のなかった6人。絵が苦手な子もいて、私も緊張しながら指導したことを今でも覚えています。この6人は私の教室開講の恩人で、6枚のポスターが完成した時の子供達の達成感と満足感、何より6人の顔がニコニコと嬉しそうで私は「来年も描きに来てほしい!」と言いました。

その後、なんと3人も実際のレギュラー教室に通ってくれる子がいて、今日に至ります。高学年や中学生になると、部活や勉強が忙しくなり絵や工作を習うのは難しくなる子はたくさんいます。またプレオープンは体験してみようかな程度のことなので、続けることは考えていないのも当たり前のことです。

でも、4時間でポスターを1枚描き上げた6人の頑張りとやる気は絶対に今年も有効だと信じていたので、今年もこの6人に声をかけてみました。「今年もポスター描きに来る?」

はい、6人全員来てくれましたーヽ(^o^)丿

それも、嫌がらず描く気満々で!!

私は思いました。1度でもしっかりと満足する作品を仕上げた生徒は、たとえ1年経ったとしてもそのやる気は継続していて自ら頑張ってくれると。

今回紹介する3人は生徒さんではないですが、昨年プレオープンに参加してくれた子達です。


昨年の経験で今年もここまで頑張れた!

2018年 T君 (小4)

2019年

絵を見て信じられないかもしれませんがT君は絵が苦手と言います。昨年も今年も絵が苦手なことは変わっていません(笑)でもどうですか?昨年1枚の絵に真剣に取り組んで私と一緒に最後まで頑張りました。描きたくないなど弱音も言いませんでした。今年は手や羽根の形を自ら研究して描いていました。


2018年 Nちゃん (中1)

2019年

テーマは昨年「明るい選挙」 今年は「愛鳥週間」です。昨年はアイデアが浮かばずアイデア出しに苦労しました。でも今年はスズメが描きたい、夕焼けにする、瓦を描くと自分で積極的に描きたいものに挑戦していました。昨年は私のアドバイス通りだったのが、今年は自分で決めてくれたのがとっても嬉しかったです(*^▽^*)


2018年 H君 (小5)

2019年

H君は2018年のポスターで賞に入りました。その時の記事がこちら。なので自信がついて今年も頑張ってくれるかなと思っていたところ、学校のクラスでポスターのテーマに偏りがでないように担任の先生が事前に生徒に「このポスター描いてくれる人~?」と手を挙げてもらっていたようで、「明るい選挙」に手を挙げる子はかなり少なかったとか。1番人気は「赤い羽根」。でもH君は勇気を出して明るい選挙に手を挙げたと教えてくれました。もう、それだけで凄いです。


さいごに

短時間、絵を習うだけじゃ意味ないと思っている人がいるかもしれませんが、夏休みの4時間、1枚の絵を描き上げた経験が1年後も気持ちの面で継続していることが凄いです。絵が上達するしないよりも本人の気持ちが変わるから絵も変化すると思います。一生懸命頑張った経験がある子は、たとえ練習を継続できていなくても、その時がきたらまた頑張れます。絵はそんな力も持っています。今年は指導が楽でした(こんな言い方ごめんなさい^m^)

だったら、習わなくても1回だけでよくない?と思われそうですが、習ったら習ったでまた楽しいので、その辺はお子様と相談してみて下さい(^^♪