名画を真似てPart1のつづきです。
今回いろいろな画家の15点の名画を準備していました。そのうち生徒に選ばれた名画は8点。
15点はどれも有名で真似のしやすい絵にしました。それでも半分は選ばれなかった絵があります。
生徒本人が選んだ絵はどの子も納得の1枚。
色づくりが好きな子は色が面白い絵を選ぶし、絵に自信がある子は有名な絵を描いてみんなに見せたいと言います。
また技法が好きな子、画家の考え方や表現方法が好きな子、かっこいい絵が好きな子、自分で選んだ絵は最後まで頑張って描き上げました。
生徒の選んだ絵には、直感的なものもありますが、好きな理由がちゃんとあって、自分の好きな表現なんだなと思うと制作過程を見ているだけでもとても幸せな気持ちになりました。
遠近法で描かれた名画
ムンク「叫び」
ムンクの「叫び」もとても有名な名画ですね。
この独特で複雑な色使いは、怖いというかミステリアスというか不思議な感じがしますね。
子供たちはこの表情を真似して笑っていました。
美術研究者でもさまざまな解釈をされて謎解きムンクとも言われています。
あこちゃんの色使いはお見事ですね。
あこちゃん
ユトリロ「コタン小路」
近代フランスの画家で主に繊細な風景画を描いていました。
「白の時代」と言われる独特の絵画で知られています。
この絵を描いたゆのちゃんの吸い込まれるような描写と白の時代と言われる絵画とあってか、淡い色使いが本当に素敵に描けていますね。
ゆのちゃん
キリコ「道の神秘と憂鬱」
キリコという画家ですが男性ですよ笑
現実か幻想かわからない不思議な絵を描きます。
キリコはトラブルメーカーの画家で同業者の画家を酷評していたとか。
「ゴーギャンは偽物の画家」とか「マティスは絵の形にすらなってない」とか「ダリの不快な色彩は吐き気を催させる」とか。とんでもない人ですね。
でもなぜかこういう話し面白い(*'▽')
それは置いといて、じゅんたろうくんのこの構図の遠近法がとっても上手に描けていますね!
じゅんたろうくん
萌えパレ
今回のテーマは制作に時間がかかり、なかには4時間かけた子もいました。
絵の具のパレットは残しておいて、水で溶くとまた使えますので教室で保管しておきました。
生徒が帰ったあと、パレットを見て、私、思わず萌え~となり顔がにやけてしまいました。
誰一人として、絵の具そのままの色を使わずにちゃんと混色しています。
このパレットを萌えパレと勝手に命名し、ニヤニヤしているのは、私だけ?
めちゃめちゃ凄い!と思って感心しています。
混色のブログも過去に書いています。
きっと、有名な画家さんだって、こんな風に色の表現に悪戦苦闘しながら色づくりしてたんじゃないかな、生徒たちも同じように、どうしたらこんな色になるの!!と本当に苦労しながら、パレットの中でいろいろ感じていたと思います。
ちなみに生徒の使う絵の具は学校でも使う12色入りのごく普通の水彩絵の具です。
みんなの努力に感動の制作期間でした
♡( *´艸`)♡