今回はpart2として③④の克服法になります。part1は幼児さん向けだったかもしれませんが、アトリエマッチばこは、小学校の高学年から入会されたとしても、①②は必ず最初に行います。これで少し苦手意識が和らいでくれます。
それでも苦手な子はどうしたらいい?今から説明する③④を練習していきましょう!
① 興味がわかない、楽しくない
② 道具の使い方がわからない、うまく使えない
③ 形、色、質感など自分の思い通りの表現ができない
④ アイデアが思いつかなくて、描き始めがなかなかできない
⑤ 作業が遅い、またはいいかげんに済ませてしまう
⑥ 親自身が図工・美術が苦手で避けていた為、子供も同じように苦手意識を持ってしまった
③ 形、色、質感など自分の思い通りの表現ができない
小学生の中・高学年になると、この悩みをかかえている子が多いです。発達段階で脳が子供の考えから大人の考えに変わっていく為、今まで固定概念を持たず自由に制作できていた子が、本物そっくりに描いてみたいと思うようになり、変化が訪れます。この記事に転換期について書いてあります。
また兄弟、姉妹の特に弟さんや妹さんにも多い考えです。比べられる環境にあった、あるいはお兄ちゃん、お姉ちゃんに憧れて、自分もそう描きたいと思うのです。 ポイントは自分の思い通りの絵が描きたいという所なので、どう描けば自分が納得するのかにあります。
本物そっくりに描けなくても芸術は成立します。写実的なものだけが芸術ではないからです。もし、この分野で悩んでいるのでしたら幼児さんであれば、①②を実践して、人と比べず楽しく描けばいいんだよ!自分中心で良いということを知ってもらいます。自分の思いや感情で描く絵は本当に楽しいので、大きさや形が違ったって気にならなくなります。むしろ自信が絵に現れて、見る側にも伝わり素晴らしい作品になります。
小学生となり、①②は通用しなくなった場合は、
デッサン=本物そっくりに描く練習をして克服します。
運動でも逆上がりが出来ない子は逆上がりの練習をして出来るようにしますね。それと同じです。
専門的に教えてもらわないと無理と思われるかもしれませんが、お家で出来ることもありますよ(^-^)
●なぞってみよう!
何かある物の形をなぞり、型どりをしたことが誰しもあるのではないでしょうか?大きさも形も全く同じに描くことができますよね。
絵を描くのが不安な子は、なぞる、型どることから始めてみて下さい。
丸いビンの底、お菓子の箱、クッキー型など楽しくなぞってみましょう!
教室のレッスンでは自分の手をなぞって作品にしています。
なぞった形を、ハサミでチョキチョキしたら・・・
●写し絵をやってみよう!
文具店や100円ショップにも売っているトレーシングペーパー(写し紙)を用意します。
自分の興味のある、昆虫や動物、アニメのキャラクターにトレーシングペーパーをのせて写してみましょう。本物そっくりに描けるって嬉しいですよね。
お子様と一緒に今話題の「鬼滅の刃」のキャラクターを写してみるなんて楽しそうじゃないですか?(*^^)v
写していると普段描けない部分もスラスラ描けて、例えば昆虫だったら脚の付き方だったり、目の位置だったり、たくさん発見できることがありますよ。
●半分だけ頑張って描いてみよう!
左右対称の形をしたものを用意します。昆虫の場合、図鑑はわかりやすく、標本のように羽根を開いた状態で載っていますね。
インターネットでも興味のあるものを調べると、でてきます。こちらもインターネットの画像です。
教室でも、本物そっくりに描きたい欲が出てきた生徒に「半分を描こう」のレッスンを行っています。
いろいろな昆虫を半分だけ、こちらでコピーしておきました。
不思議なもので、転換期をむかえていない子は、描いても10分もしないで描き上げてしまいます。高学年になるほど、この蝶々を描くのに40分ぐらいかかります。本物そっくりにしたい!とよく観察し、妥協しないからです。
写真だってできちゃいますよ(^O^)/面白いですよね。
自分の顔写真を半分にして描くのもいいかも!
今度教室でやってみようかな?( *´艸`)
④ アイデアが思いつかなくて、描き始めがなかなかできない
図工の授業。うーん、うーんと描くものを悩んでしまって、なかなか始められない子。気づいたらもう15分たってた!慌てて作業して時間が足らなかった!本当によくあるパターンです。
アイデア=想像力だと私は思います。
これは、絵画教室の生徒は比較的少ない悩みです。
なぜかと言うと、絵画教室は当日その場で今日のテーマを言われ、時間内に実践するというのを繰り返しています。
悩んでいる暇もなく、今自分の持ってるアイデア=想像力を絞り出し、即座に作業に取り掛かります。
絵画教室では想像力を毎回鍛えているんです!!
しかしながら、入会当初の子は悩んでレッスンを終了されては困りますので、私がヒントを言ったり、資料、図鑑など見せたりしてアイデアを絞り出してもらっています。
またアイデアは慣れる(経験する)とよく出てきます。
例えば小学1年生、初めての夏休みの宿題でポスターをかく場合と、小学5年生もう5回目のポスターの宿題では、始まりが方が違いますし、アイデアもどんどん考えれるようになります。5年生はもう慣れているからです。そしてこういう絵が描きたいけど、描き方がわからないと言える子は資料が事前に用意できます。(描き方がわからないのとアイデアが出ないのは違います。)
誰しも初めてのことはわからない、アイデアも出ないです。慣れるしかありません。
じゃあ、教室に通ってない、低学年で慣れてない場合の図工の時間はどうしたらいい?となりますが、図工のある前日に図工の教科書を見るだけでも違ってきます。
教科書には参考作品がいくつも載っています。アイデアを全て真似するのはいけませんが、一部分だけ真似する、ヒントをもらってそこから自分のオリジナルも湧いてくるある程度予定しておくと、心の準備ができて悩んでる時間が減ります。図工で好きな動物を描こうとなった場合は、前の日に動物図鑑を見ておくだけでも全然違います。
図工なんてお楽しみみたいなもので、なんとかなると思っている方、もしお子さんがアイデアがでず悩んでいると知ったら図工も教科書を一緒に見ておく!!ことをおススメします。
と、いうことでアトリエマッチばこは、当日までテーマを内緒にしておくスタイルです。毎回来てからのお楽しみなんです。これからも想像力を鍛える練習をしていきましょうね( `ー´)ノ
いつも、いきなりテーマいうからビックリ!
今回いかがでしたか?文章が長すぎて読むのが大変でしたね(;´Д`)
幼児の園での制作と小学生の図工の授業は別物かと思います。急に悩んだり、不安になる子もでてきます。
お家で少しでもやれることがあったら、一緒に楽しみながらやってみるのもいいかもしれませんよ。
教室の生徒はこの過程を乗り越えて毎回頑張っています(^O^)/